病院紹介 ・ごあいさつ ・診療方針

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ラグビーと森田療法

2019/09/11

 いよいよ9月にはラグビーワールドカップが日本で開催されます。

わたしも65歳まではラグビーを行っていました。40歳以上の「不惑クラブ」に所属していました。
森田療法では注意を満遍なく周囲に向けることが重視されていますが、これはラグビーやスポーツ全般に当てはまります。私自身の反省としてはボールを手にしてもただむやみに走り抜けようとするだけで周りが見えていませんでした。
今思うとわたしと一緒にだれがどのような走り方をして、自分についてきているのか、相手の動きはどのようなのか、今どのような行動が求められているのかなどを瞬時に把握する力が必要だったのです。
でも当時のわたしにはそれができていなかったのです。それは患者さんを診る場合にも、心身のあり方やご家族や友人、職場でのありようなどをその都度把握するスキルが求められているのです。そのためにケースの検討会が行われています。同じことが病院経営にも求められています。
院長はスタッフの心身の状態に日ごろから気を配る必要があります。まだまだ不十分なわたしはいろいろな情報交換に協力していこうと思っています。
 
ところで多くの患者様は周囲に注意を払うことができず、注意は1点に固着しています。「みなから嫌な目でみられている」と信じ込む人、「いまの自分ではダメだ」と考える人、「自分には居場所がない」と考えてしまう人などです。いずれも「ある事柄」や「ある考え」に固着しているといえます。
森田療法でいえば「とらわれ」ということが言えます。またこれらは「事実」ではありません。様々なことがらや考えに満遍なく注意を向けることができた時に最も事実に近づいたといえます(「事実唯眞」)。このような「気づき」をもたらすことができるように外来や入院で面接させていただいているといえます。

                         メンタルホスピタルかまくら山
                           名誉院長 渡邉 直樹